ある時まで、オー・シャンゼリゼの「オー」は感嘆詞の「オー」だと思っていた。ところがそうではなかった、フランス語をちょっとかじったことがある人なら、そんな間違いはたぶんしないと思うが…
フランス旅行から帰って、また写真を撮りにフランスに行くことがあるかもしれない、その時のためにフランス語の勉強をしておこう、そんなふうに思い立って、エクステンションスクールのフランス語講座を受講したことがあった。
その時教えてくれたのが、ある大学のフランス語の先生だった。前期・後期と通ったのに、ちょっとした日常会話さえ身につかなかった。毎回、学生に教えているような文法の授業ばかりだったのだ。そういう授業でも、雑談風に話してくれたことが、よくあるように記憶に残っているものだ。
そんな雑談の中で覚えているのが、オー・シャンゼリゼの「オー」についての話だった。先生曰く、日本語の歌詞を聴いていると、「オー」は感嘆詞だと思ってしまいがちではあるが、そうではないと。
日本語バージョンのオー・シャンゼリゼ
オー・シャンゼリゼをフランス語で表記すると、
Aux Champs-Élysées
となって、オーに当たる言葉は「Aux」である。
それでは「Aux」とは何ぞや?
それは前置詞と定冠詞の縮約形で、
à + les → aux
という具合に変化する。
「à」は場所を示す前置詞、「les」は定冠詞の複数形。
そうでした、定冠詞は、男性名詞につく場合は「le」、女性名詞は「la」、複数の場合は「les」でした。「ル・ラ・レ」「ル・ラ・レ」と一生懸命暗記しました。それにしても、シャンセリゼはなぜ複数になるのか、今さらながら疑問に思うのでした。
ともかく「オー」は「aux」で、「シャンセリゼにて」とか「シャンセリゼに(行こう)という意味になるということです。
今回シャンセリゼのことを書くために、いろいろな動画を観た。ダニエル・ビダルは日本人と結婚して10年以上日本で暮らしたことがあることなども、何十年間かの時を経て初めて知った次第である。だからってどうってことないですけどね。
〜親日派のスタアたち〜 Daniele Vidal 編
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