新型コロナ関連

コロナに感染したのか?

今週の月曜日、このブログ「里ふくろう草紙」を、「里ふくろうコム」から切り離して独立したページに改編する作業が終了した。丸二日間根を詰めて作業して一気に終わらせたせいか、その後かなりの疲労感に襲われた。

 

しばらくしてから、ノドと眼に強い痛み、加えて倦怠感に襲われた。まず頭に浮かんだのはコロナのこと、現在主流株となっているエリスに感染して、とうとう発症してしまったのではないだろうか。なにしろ感染力が強いということだから、まずそう思った。しかし発熱はしていないので、もう少し様子を見ることにした。

 

翌日、とうとう発熱してしまった。37度を少し超える程度だったが、久しぶりの熱は身に応える。いよいよ年貢の納め時かなと思い、手元にあった抗体検査キットで確認してみることにした。

 

検査棒を口の中に入れ、約2分間唾液を充分にしみこませ、それを検査液の中に押し込む。15分ほどで結果がでる。

 

結果は陰性だった。ただし抗原検査で陰性になっても、陽性でないことを保証するものではないそうだ。それではどうしたらよいのだろうか。そこで、千葉県が示している以下の図を参考にして、対応を考えてみた。

 

ーーーーー

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類感染症」となり、発熱時などの対応が以下のとおりになりました。

「発熱時の行動フロー・コロナかなと思ったら」

 

 

ーーーーー

 

熱が出て本人は本当につらいと感じても、37.5度以上ではない。左端の「症状が軽いとき」に該当するということだろう。つまり自宅で療養せよということになる。

 

月曜日から三日間、解熱鎮痛剤を適宜服用しつつ、寝苦しい夜を過ごすことになった。

4日目から熱が下がり始め、時間帯によっては36.5度を下回り、ほぼ平熱近い状態になった。

5日目(本日)、今までは検温ごとに熱の上がり下がりの幅が大きかったが、やっと安定してきた。そして今日一日は、発熱前の生活パターンで過ごすことができた。

 

さて、私はコロナに感染したのだろうか?推測の域を出ないが、勝手に判断してみると、かなり大雑把ではあるが、以下の点からコロナではなかったと考えるのが妥当な線だと思われる。

 

まず、極端な高熱は出なかった点、次にノドの痛みはかなりあったが、強烈な痛みではなかった点、以前インフルエンザにかかったことがあるが、その時のノドの痛みは今まで経験したことのない強烈な痛みだった。コロナにかかったことなある人の話を聞くと、ノドの痛みは強烈なものだったそうだ。

 

結局のところ、風邪・扁桃炎の類いだったのかなと思っている。今までも季節の変わり目に、体調を崩し熱を出すということがよくあった。

 

2023年09月22日新型コロナ:コロナ

佐倉市の接種実績

オミクロン株(XBB.1.5)に対応した7回目のワクチン接種が、9月20日から始まる。現在、佐倉市では、年齢別に、あるいは令和5年春接種をして一定期間経過した人に、接種券一体型予診票の発送が順次行われている。

今までにワクチン接種が6回実施されたことで、新型コロナワクチン(mRNAワクチン)に関するデータもかなり蓄積されてきたことだろう。それらのデータを基にして、そのリスクについも今まで以上に客観的に論じることも可能となってきたはずだ。

佐倉市の接種実績は以下のようになっている。

(令和5年9月15日時点)

令和5年9月15日時点の接種実績










12歳以上




年齢区分 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 対象人数
65歳以上 90.3% 90.1% 88.4% 83.6% 75.3% 57.9% 58,677
60~64歳 95.9% 95.8% 90.2% 78.4% 53.6% 13.9% 10,364
50~59歳 87.0% 87.0% 80.6% 59.0% 14.4% 7.7% 24,571
40~49歳 93.1% 92.4% 75.8% 44.4% 8.4% 3.9% 23,206
30~39歳 90.1% 89.4% 68.1% 31.9% 5.4% 2.3% 15,997
18~29歳 86.0% 85.3% 64.9% 26.3% 3.3% 0.9% 17,967
12~17歳 94.1% 92.9% 60.0% 26.0% 0.0% 0.0% 8,820






合計 159,602








5歳~11歳(小児)




5~11歳 35.5% 34.5% 16.4% 4.4% 0.0%
8,937








6か月~4歳(乳幼児)




6か月~4歳 9.6% 8.9% 7.4%


3,693

 

出典:新型コロナワクチン接種実績について
   更新日:2023年09月15日
   ページ番号: 1664

 

この表から分かるように、前回(6回目)のワクチン接種では、接種者数が大幅に減少している。特に減少幅が大きかったのは「60~64歳」で、5回目と比較すると約1/4の減少になっている。

 

このような減少傾向が続くのは、新型コロナが当初より弱毒化して、警戒感が薄れてきているということも理由として考えられるだろう。また、新型コロナワクチン(mRNAワクチン)のリスクを認識する人が、増えてきているということもあるのだろう。

 

それにしても、ワクチン接種に起因するコロナウィルスの変異と、それに対応するワクチン開発というイタチごっこはいつまで続くのだろうか。

 

2023年09月16日新型コロナ:コロナ

新型コロナワクチン_アメリカの今

アメリカではバイデン大統領夫人もコロナに感染したそうだが、現在の状況はどうなっているのだろうか。次の記事によると、『オミクロン株の新たな派生型「EG.5」(通称エリス)が優勢となっていて、COVID-19の感染者の20%以上を占めている』そうだ。

『新たな変異株「エリス」拡大… アメリカで急増する新型コロナの入院・死者数、老人介護施設が再び窮地に』
…BUSINESS INSIDER JAPAN ビジネス インサイダー ジャパン
 (Sep. 05, 2023, 09:00 AM)

 

2023年09月14日新型コロナ:コロナ

新型コロナワクチン_現在の流行株

先日、「令和5年秋開始接種のお知らせ」が届いた。今までワクチン接種をすべて受けていた人が今回も受けるとすれば、7回目の接種となる。今回使用するワクチンは、オミクロン株(XBB.1.5)に対応した1価ワクチンということだった。

ところで現在世界中で流行している新型コロナの変異株・亜型(派生型)には、どういった種類があるのだろうか。

世界の新型コロナウイルス変異株流行状況(2023年9月8日) BA.2.86系統情報
(東京都健康安全研究センター)

新型コロナウィルスは変異に変異を重ねて、どの株からどの株へと変異したのか、それを追いかけるのも困難なほどに、その種類が多種多様を極めるようになってしまった。

上記の「東京都健康安全研究センター」がまとめた表には、以下のような説明が添えられている。


『この表は2023年7月30日から8月30日の間における各国のゲノム登録数の多い順になっています。流行中の亜型について最も多いものから順にそれぞれ主系統、第2系統、第3系統として掲載しました。 各国の新型コロナウイルスの流行状況を比較する事はできませんが、各国で流行している変異株の動向の、より精度の高い情報提供を行いたいと思います。』
 表(各国の流行株)


この表によれば、最も流行している主系統は以下のようになっている。
世界  :EG.5.1.1(通称エリス)
アメリカ:XBB.1.16
カナダ :EG.5.1.1
日本  :EG.5.1
イギリス:XBB.1.16

アメリカではバイデン大統領夫人もコロナに感染したそうだが、現在の状況はどうなっているのだろうか。次の記事によると、『オミクロン株の新たな派生型「EG.5」(通称エリス)が優勢となっていて、COVID-19の感染者の20%以上を占めている』そうだ。

『新たな変異株「エリス」拡大… アメリカで急増する新型コロナの入院・死者数、老人介護施設が再び窮地に』
…BUSINESS INSIDER JAPAN ビジネス インサイダー ジャパン
 (Sep. 05, 2023, 09:00 AM)

日本ではどうだろうか。

コロナ定点感染者10万人超 5類後初、前週比1.07倍
共同通信:2023/9/8

『厚生労働省は8日、全国約5千の定点医療機関から8月28日~9月3日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は計10万1289人で、1医療機関当たり20.50人だったと発表した。前週比は1.07倍で、3週連続の増加。報告感染者数10万人超、1医療機関当たり20人超はいずれも、法的な位置付けが5月に「5類」になって以降初めて。』

「第8波」だった今年1月前半頃の新規感染者数と同じ水準になるそうだ。


また「テレビ静岡NEWS」は、県内の状況について以下のように伝えている。
【静岡・新型コロナ】週 約2万3000人感染 前週比1.05倍 感染拡大警報が続く
(2023/9/8)

『静岡県は8日 新型コロナウイルスの県内の感染状況を発表しました。9月3日までの1週間の感染者数の推計は約2万3000人で前週の1.05倍となっていて、県全体で感染拡大警報レベルの状態が続いています。』

そして以下のような感染対策を呼びかけている。
・医療機関受診時や高齢者施設など訪問時のマスク着用
・体調に少しでも違和感(特にのど、鼻)があれば、人と会う時はマスク着用
・急に症状(咳・熱・のど痛)が出た時は、仕事や学校を休み帰省・旅行も延期して自宅で休養を
・咳、熱、喉痛などの症状が軽く持病のない若い方は、休日夜間の救急外来受診を控え平日昼間に受診するか、市販薬で自宅療養を
・人が集まる所では十分な換気をして、できるだけマスク着用と手洗い励行を
高齢者や持病のある方は、ワクチン接種の検討を
※熱中症予防の観点から、近くに人がいないときや屋外ではマスク不要

 


2023年09月08日新型コロナ:コロナ

「ワクチン問題研究会」記者会見

ジャニーズ事務所の記者会見が行われた9月7日、同日同時刻から「ワクチン問題研究会」が記者会見を開いた。

 

記者会見予定のお知らせ


「一般社団法人ワクチン問題研究会」設立に関する記者会見の開催概要

・ 日 時:令和5年9月7日(木)14:00~14:45

・ 会 場:厚生労働省会見室

 

記者会見の内容は以下のページにまとめられている。

「『リスクよりも利益が勝る』と厚労省はずっと言ってきた。じゃあ、その『利益』とは何なのか」レプリコンワクチン(注)の接種が迫る中、私たち日本人がなすべきことは?

~9.7「一般社団法人ワクチン問題研究会」設立に関する記者会見

―内容:会の設立とその経緯 

2023.9.7

(注)レプリコンワクチンとは次世代新型コロナワクチンmRNAのこと。

 

記者会見の模様(全編)は、上記ページ内に掲載されている動画で見ることができる。また1時間以上に及んだ記者会見の冒頭、研究会代表理事_福島雅典氏(京都大学名誉教授)の挨拶は以下のページでも閲覧可能である。ややもすると過激とも言える熱い言葉を交えながら話すのは、危機感の現れなのだろう。

 

ワクチン問題研究会記者会見 福島教授:約12分

 

一般社団法人
ワクチン問題研究会


2023年09月08日新型コロナ:コロナ

新型コロナウィルスとワクチンについて(3)

新型コロナウィルスとワクチンについて(3)

さて、世の感染症学・免疫学などを専門とする研究者は、ワクチン接種をどのようにとらえているのだろうか。たとえば、感染症学会のウェブサイトに目を通してみると、以下のような提言がなされている。

「COVID-19ワクチンに関する提言(第7版)」の公表に際して
 2023年6月16日
 
『 COVID-19は5類感染症になりましたが、定点報告数は増加傾向にあり、夏の第9波が懸念されています。また、免疫を逃れる力がより強いオミクロン株XBB亜系統も増加しています。一方、高齢者、基礎疾患のある方、医療従事者や高齢者施設の従事者にオミクロン対応2価ワクチンの追加接種が始まりました。』
(中略)
『 COVID-19パンデミックは終息に向かっていますが、わが国での流行はまだしばらく続くためワクチンの必要性に変わりはありません。COVID-19ワクチンが正しく理解され、安全性を慎重に検証しながら、接種がさらに進んでゆくことを願っています。』

この前書きからも分かるように、基本姿勢はCOVID-19 ワクチン(mRNAワクチンを中心とする新型コロナワクチン)接種の必要性である。変異を繰り返す新型コロナについては、『免疫を逃れる力』という表現はあるが、mRNAワクチンがもたらす変異という観点についてはふれていない。

COVID-19 ワクチンに関する提言(第 7 版)
 2023年6月12日

この提言のように、多くの専門家はワクチン接種の必要性について述べている。ウィルスとの闘いの歴史を見れば、確かにワクチンの恩恵に浴してきたことは事実である。しかし変異することの多いRNAワクチンについては、このような考え方に真っ向から異を唱える専門家は存在する。その一人が、東京理科大学の村上康文名誉教授である。

村上名誉教授の主張は、「村上康文名誉教授 免疫学者の警鐘」と題された動画で忌憚なく述べられている。動画は現時点(8月30日)でPART1からPART5までの5回が配信されているが、次のサイトでは、全5回の動画、加えてテキスト化したページへのリンクも掲載している。

「文字起こし(免疫学者の警鐘:村上康文名誉教授)」


以下にシリーズ全5回のタイトルを列挙しておく。

村上康文名誉教授 免疫学者の警鐘
PART5(2023.8.1)
「ファイザーワクチン 製造ロット別 有害事象の実態」


PART4(2023.7.2)
「ワクチンを接種した人はどうすればいいのか?IgG4抗体レベルの下げ方とは」


PART3(2023.6.5)
「新型コロナワクチン接種が推奨されたワケ」


PART2(2023.5.29)
「新型コロナワクチン そのメカニズムとは」


PART1(2023.5.24)
「新型コロナワクチン 欧米の接種状況と日本の今」



2023年08月31日新型コロナ:コロナ

新型コロナウィルスとワクチンについて(2)

新型コロナウィルスとワクチンについて(2)

このように新しい変異株が出現すると、それに対応したワクチンが開発される。しかし新型コロナの方は、そのワクチンによって形成された免疫をすり抜けるためにさらに変異する。すると、その変異に対応する新しいワクチンがまた開発される。これではイタチごっこではないか、コロナウィルスが変異を続ける限り、いつまでもワクチンを打ち続けなければならないことになる。言い換えると、ワクチンを打ち続ければ、ウィルスはいつまでも変異を続ける。

では新型コロナウィルスは、どうして変異を繰り返すのだろうか。専門家ではないので、細かい点は省いて整理してみることにする。

ウィルスは遺伝子構造に基づいて分類すると、DNAウイルスとRNAウイルスとに大別できるそうだ。

ウィルス DNAウイルス
     RNAウイルス
     
DNAウイルスが安定した構造を持つのに対し、RNAウイルスは不安定な構造を持つ。この不安定性は、実はウィルスが生き延びていくために有利に働く。この不安定性ということを、柔軟性という言葉に置き換えてみると分かりやすい。RNAウイルスは、状況の変化に柔軟に対応していくことができるのだ。そして柔軟に対応することで、結果として変異が起きるというわけだ。

つまりRNAウイルスは、もともと変異しやすいという性質を有しているのだ。そしてワクチンによって形成された免疫を、変異することによってすり抜けてしまう。

DNAウイルスの例
 天然痘ウイルス
 アデノウイルス
 B型肝炎ウイルス
       など

RNAウイルスの例
 インフルエンザウイルス
 ノロウイルス
 風疹ウイルス
 エボラウイルス
 日本脳炎ウイルス
 コロナウイルス
      など

唯一人間界から根絶することができた天然痘ウイルスは、DNAウイルスに属している。そして変異を繰り返すコロナウイルスは、RNAウイルスに属しているのである。従ってRNAウイルスである新型コロナウィルスは、ワクチンを打ち続ければいつまでも変異を続ける。この悪い連鎖を連鎖を断ち切るためには、どうしたらよいのだろうか。

考えられる方法は二つ、一つは新型コロナウィルスを根絶すること、もう一つはワクチン接種をやめることである。

前者については、以前中国で行われていたの零コロナ政策を思い浮かべれば良いだろう。そして、その政策はすでに水泡に帰している。また根絶に成功したウイルス感染症は、人間に寄生するものとしては天然痘だけであることを考え合わせれば、現時点で新型コロナウィルスを根絶することは困難であると言わざるを得ない。

後者についてはどうだろうか。現在広く接種が行われているのは、mRNAワクチンである。その接種をやめたとしても、はたしてワクチン接種以外に、感染を防ぐ有効な手立てはあるのだろうか。感染を防ぐことができなくても、インフルエンザ治療にタミフルなどの特効薬があるように、新型コロナウィルスについても特効薬があればいいのだが、現時点では特効薬と呼べる治療薬はない。

なお現在国内で接種可能なワクチンは、上記のmRNAワクチン以外に、組み換えタンパクワクチンの武田社製(ノババックス)ワクチンがある。


ワクチンについて(厚生労働省)


2023年08月30日新型コロナ:コロナ

新型コロナウィルスとワクチンについて(1)

新型コロナウィルスとワクチンについて(1)

新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に変更になって、新規感染者数が毎日発表されることがなくなり、5月8日以降はそれまでの「全数把握」が「定点把握」による感染状況の発表になってしまった。「定点把握」による感染状況の発表では、流行状況がなかなかピンとくることはなく、感染者数は今何人ぐらいなのだろうかと時々気になることはあっても、次第に感染者数のことを気にとめないようになってしまっていた。そういう意識の変化は、多くの人についても同じようであったと言えるだろう。


【参考】
厚生労働省によると、変更のポイントは以下の通り。
(https://www.mhlw.go.jp/stf/corona5rui.html)

●政府として一律に日常における基本的感染対策を求めることはない。
●感染症法に基づく、新型コロナ陽性者及び濃厚接触者の外出自粛は求められなくなる。
●限られた医療機関でのみ受診可能であったのが、幅広い医療機関において受診可能になる。
●医療費等について、健康保険が適用され1割から3割は自己負担いただくことが基本となるが、一定期間は公費支援を継続する。


そんな状況下、5類移行後初めて迎えるお盆では、重しがとれたように多くの人が帰省・行楽などで移動したに違いない。実際NHKの分析では、感染拡大前の2019年に比べて106パーセントとなり、はじめて感染拡大前を上回ったということだ。

都道府県をまたぐ人の移動(2019年比)

5類移行で初のお盆 人の移動はどうなった? ビッグデータ解析

このように人の移動が増えれば、その結果は容易に想像できる。つまり新規感染者の増加である。

厚生労働省は8月25日、全国約5千の「定点把握」医療機関の報告を集計して、14~20日までの7日間の新型コロナ新規感染者数は、1医療機関当たり17.84人だったと発表した。人数は8万6756人で、前週より2万人近くの増加であった。

 

なお「全数把握」の集計結果が発表されていた5月8日は14,436人、5月9日が9,310人であった。

この増加は、お盆期間中の人の移動によるもので、一時的な増加と理解したいところだが、どうだろうか…21日から一週間の新規感染者数の発表が待たれる。

ところで2万人近くの増加ということだが、どういった変異型が主流となっているのだろうか。ともかく新型コロナウィルスは、短い期間で変異を繰り返しているから、余程こまめに関連の記事をチェックしていないと、手持ちの情報はすぐに古びてしまう。

たとえば米国での流行を例に取れば、
『4月22日の週現在、全米における発症数の9.6%をアークトゥルスが占め、73.6%を占めるオミクロン株(XBB.1.5)に次いで広まっている亜変異株となっているとCDCは報告している。』(Fobes 2023.04.28)
注:アークトゥルスとは、新型コロナウイルスの新たな変種であるXBB.1.16。

4月の時点ではオミクロン株(XBB.1.5)が発症数のほぼ4分の3だったが、その後、以下のように変異したそうだ。

『新たな変異株「EG.5」(通称エリス)が、米国で最も流行している変異株になった』
『米疾病対策センター(CDC)の最新の推計によると、7月23日~8月5日の2週間に、EG.5感染者は米国の新型コロナウイルス感染者全体の17.3%にのぼり、同じくオミクロン株から派生した「XBB.1.16」(通称アークトゥルス)を上回って主流になった。EG.5感染者の割合は4月30日~5月13日の期間には0.4%にとどまっており、ここ3カ月弱で急速に広がった。』(Fobes 2023.08.13)

米国      4月 ・・・・・・・・・→ 7月・8月
主流の変異株  XBB.1.5  XBB.1.16   EG.5(エリス)

【資料】
世界の新型コロナウイルス変異株流行状況(2023年8月23日)VUM:BA.2.86

この資料は、2023年7月5日から8月5日流行状況をまとめた表で、これを見ると全世界で主流となっている変異株は「EG5.1系統」であること分かる。日本は「XBB.1系統」で、近いうちに多分「EG5.1系統」に置き換わっていくと思われる。いや、すでに「XBB.1系統」が流行期に入っているのかもしれない。

厚生労働省の発表によれば、9月20日以降、生後6ヶ月以上の希望するすべての人を対象に、新型コロナワクチンの接種を開始するそうだ。対応する変異株は、上記の表にある通り「XBB.1.5」ということだ。ただ接種開始時期には、主流の変異株は「XBB.1系統」から「EG5.1系統」置き換わっている可能性が高い。接種するかどうかの判断をする場合は、そのことを頭に置いておくべきだろう。

令和5年秋開始接種 第1報(令和5年8月10日)

(つづく)

2023年08月27日新型コロナ:コロナ

新型コロナ関連

2023年09月22日
コロナに感染したのか?
2023年09月16日
佐倉市の接種実績
2023年09月14日
新型コロナワクチン_アメリカの今
2023年09月08日
新型コロナワクチン_現在の流行株
2023年09月08日
「ワクチン問題研究会」記者会見
2023年08月31日
新型コロナウィルスとワクチンについて(3)
2023年08月30日
新型コロナウィルスとワクチンについて(2)
2023年08月27日
新型コロナウィルスとワクチンについて(1)