大村智博士 イベルメクチンについて語る

以下のインタビュー動画から抜粋して、テキスト化しました。
言い回しを変更したり、「()」の部分で言葉を補ったりしています。

インタビュー動画
インタビュアー:中島克仁衆議院議員
(インタビューが行われたのは、内容から推察して2021年5月頃)

自分の薬はほめたくはないんだけれど、今のところこれが一番いいのではないか、という感じはしますね。感染防御から、感染初期・中期・後期までオールラウンドでかなり広く(使える)。どうしてこれがいいのか、自分の息子のことだからよく分かっている。

今一番興味があるのは、インドの状況。感染者数が上がったから、4月中頃から国がイベルメクチンを許可した。ところが依然としてWHOの指導に従って、薬を飲ませない州がある。(イベルメクチンを許可した州と飲ませない州との感染者数の差)、その結果がはっきりしているデータがある。

デリーとウッチャルバッシュ州(ウッタル・プラデシュ?)、この二つの州は、イベルメクチンを積極的に配って皆に飲ませている。(他方)タミールナドー(タミル・ナードゥ州)は、WHOの指示に従って飲ませない。

(イベルメクチンを服用させた)デリーとプラデシュでは82%も患者が減っている。(ところが)飲ませないところは、3倍近くも(感染者数が)上がっている。(この結果は)どんな実験よりも真実を表しているのではないか。

ーーーインドの例ーーー
【日本発「イベルメクチン」 インドがコロナ治療で感染者数減もWHO「反対」のナゼ】
2021/05/26/ 13:46
北里大学教授・大村智記念研究所感染制御研究センター長の花木秀明氏

【イベルメクチンでコロナを完全排除したインドのウッタルプラデーシュ州バラナシ市政府が今も全市民に配布している「家庭用薬キット」の内容が判明】
投稿日:2022年1月5日
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これが一番いいのは、低(軽?)症度の患者には非常に有効、後半になるといろいろの病気が起こってしまっているから、ウィルスだけをやっつけても治るわけではないけれど、(ある程度)有効。

北海道のような状況のところに、この薬を届けて、これを飲んでくださいでいいわけだから、それができないのはどうかなと思ってしまう。

この薬のいいところは、ワクチンの場合は接種会場・注射する人の用意など(を必要とするが)、薬は配ればいい。アフリカでは村のボランティアさんに配って、そして村人に配布している、そのくらいの薬、だから(ワクチン接種のように)大騒ぎしなくても良い。
副作用がどうのこうのという人がいるんだけれど、この薬はアフリカで3億人が使っている。疥癬の特効薬で、アフリカ以外でも、1億何千人をこれで直している。そのくらい安全だから、試しにでも使ってみたらいいのではないか。

(イベルメクチンは)ジェネリックになっていて(特許が切れているから製薬会社メルクは他社での製品化を拒むことはできない状態)、調べてみればみるほどこの世の中が分かってきた。

[中島:製薬会社は大きくなればなるほど、莫大な投資をしてそれを回収するという流れで、メルク自身が新薬に傾注している以上、既存薬に対してなかなか力を入れない。むしろ余計なことをするな…先生が言いづらいことを私が言わせていただいた]

私はメルクにお世話になっているから悪口は言いたくはないけれど、イベルメクチンは特異な薬で、いろいろなところに作用点があるから、他の薬と併用することでより効果をあげることができる。イベルメクチンが売れているから、こっちが売れないということはありえない。イベルメクチンのような安い薬を売られたらかなわない、というのでは考えが浅すぎる。共存できるはずだ。

ニューヨークタイムズの筆頭記者のレビューで、忘れられないことが一つあった。FDA(アメリカ食品医薬品局)は、(その運営費の)75%が大手の製薬会社のファンドで動いている。国の機関が大手の製薬会社からお金をもらってきている。だからジェネリックなどに興味を示さないのは分かるが、この薬の特色をもっと知ってもらえれば、そんなに排除することをしなくてもよくなると思う。

[中島:抗寄生虫薬がウィルスへの効果が期待できるということは、以前から研究されていたんではないでしょうか]

マクロライドは私のライフワーク、(その一つであるイベルメクチンは)抗寄生虫薬(だが)、ウィルスへの効果、(さらに)いろいろな効果(がある)。ウィルスに直接作用するということもあるが、むしろ体の免疫に働きかけ、免疫力を活性化する、抗体をあげるとみている。

イベルメクチンは(すでに)厚生省(厚労省)の許可を取っているに、コロナになってからは、安全性がどうのこうのと言って(コロナ治療薬として認めない)。

[中島:イベルメクチンの可能性について、最後にもう一度お話をお願い致します。]

ワクチンの場合には、ウィルスを抗原としてワクチンをつくる。ところがイベルメクチンはそうではなくて、変異株にも有効であるという証拠がいっぱいある。ワクチンの場合には、この変異株には効かなくなった、ということがこれからあると思う。その点イベルメクチン方が、そういう変異株にも有効である。たとえばインドの場合は、変異がこれでおさまっているわけですから、なんとかこの薬の特色を生かして、もちろんワクチンも必要だと思いますよ、だけど予防と治療、両者相まって、ということを考えてほしいと思う。不幸にして感染してしまったら、その次はイベルメクチンを使ってください、そういうことになっていったらいいと思います。

2024年03月04日|新型コロナ:コロナ